ブルホーンハンドルに交換、ちょっとやり過ぎた感がハンパない。

2016年8月22日

我が家の安売り折りたたみ自転車は、ほぼ手を入れるところは入ってしまって、掛かった費用も2万円超えとなってしまいました。
育ち盛りの中学生と高校生の男2人を養う我が家では、必然的にエンゲル係数が高くなり、とてもじゃないがこのダメダメ自転車にお金をつぎ込んでばかりもいられません。

しかし、安物自転車いじりの蟻地獄は、どこにでもポッカリと口を開けています。

もともと安物の自転車なので、部品のグレードなどは、ほぼ気にすることはありません。
巷では、ロード車の低グレード車や、MTBなのに「不整地では走行しないでください」のステッカーが貼られている自転車を、見かけだけが似ているが機能としては不十分なので「ルック車」などと呼ばれています。

我が家の安売り折りたたみ自転車等は、さしずめ「折りたたみルック車」といったところでしょうか。
そもそも、自転車としてのグレードは底辺なので、使用部品のグレードなんてまるで気にしません。

元々の部品のグレードが底辺すぎるので、どんな部品でも交換すれば、それなりの満足度は得ることができます。
なので、部品がとてもリーズナブルなので、ついつい「あれもこれも」と手をだしてしまいます。

一つ一つの部品はリーズナブルでも、積み重なるとえらいことになってしまいます。

今回の事の発端は、コイツです。

ブルホーンハンドル 410mm 25.4φ 1,056円

アルミ製の中華ハンドルです。
ほら、安いでしょ・・・。
で、気がついたらポッチっていました。

EMPT(イーエムピーティー) EVA ロード用 バーテープ ES-JHT020 クッション製に優れたEVA製バーテープ ロード ピスト ドロップハンドルバーテープ ※エンドキャップ、エンドテープ付属 798円

これと、一緒に・・・。

ねっ!
なんとなく、少ないお小遣いでも買えるでしょ。
ついつい買っちゃうでしょ。
安物自転車蟻地獄にハマっちゃうでしょ。
はい、今回もまんまとハマってしまいました・・・。

ハンドルが着いたその日に、わくわくとハンドル交換してみました。

ワイヤー類が短い・・・。

そうです、前後ブレーキとシフターのワイヤーが、短くて満足な位置にブレーキレバーとシフターを取り付けることができずに断念してしまいました。

やっぱり計画的にやらなきゃいけないですね、
ワイヤーについては、前後ブレーキレバーを交換した時にワイヤー(インナー・アウター)も付属していたので、その時に新品のワイヤーに交換しています。
シフトワイヤーについても、グリップシフターからサムシフターに交換した時に、インナーケーブルが付属していたので新品です。
一緒にやっていれば、無駄な出費を抑えることができたのですが・・・。

で、買いました。

ジャグワイヤー 自転車1台分ワイヤーアウターセット ブラック 1,295円

ブレーキアウター ・・・ ブレーキアウター 5mm×2.5m 1本
ブレーキワイヤー ・・・ 1.5mm×1.7m 1本  1.5mm×1.1m 1本
シフトアウター ・・・ シフトアウター4mm×2m 1本
エンドキャップ20個 ・・・ ブレーキ用×4個 シフト用×12個 ワイヤ用×4個
が、セットになっています。
アマゾンの説明には「自転車1台分セットです。」となっていますが、シフト用のインナーワイヤーがセットされていません、なぜなんだろう?、普通だったらアウター交換するんだったら、インナーケーブルも交換しそうなもんですけどね。
で、シフト用のインナーケーブルも買います。

Ruler(ルーラー) テフロンコート インナーケーブル シフト用 ブラック LY-SSTPT20 449円

別にテフロンコートされてなくても良かったのですが、長さが2mあるのでこのインナーケーブルを選びました。
後々この選択が正しかった事が判明します。

例の箱がいつもの様に配達され、いつもの様に家族の冷たい視線を避けるように、車庫へ運び出します。

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ジャグワイヤーとルーラーが仲良くパッケージされています。

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Ruler(ルーラー) テフロンコート インナーケーブル シフト用 ブラック LY-SSTPT20

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ジャグワイヤー 自転車1台分ワイヤーアウターセット ブラック

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コチラは、各ケーブルをまとめた簡易包装となっています。
中に入っていた、コレが何に使うものなのか全く不明です。

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右の犬のものは、奥方様の自転車のブレーキワイヤーをまとめるのに、利用してみましたが、この使い方が正解なのかは不明です。
左の緑の魚の骨みたいなのは、全く利用方法が分からなかったので、ゴミになってしまいました。
イラスト一枚でもあったら、有効利用ができて環境保護のためにも良いのですが、コレほど使い方がわからないと、オマケではなくてゴミと認識されてしまいますね。

右がブレーキ用アウターで、左がシフト用アウターです。

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ブレーキ用は1本のアウターから、前後用アウターを切って使います。

外さなくても作業はできそうなのですが、ちょっと邪魔になりそうなので前カゴを外しておきます。

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グリップを抜きます。
柔らか目のグリップなので、手でグリグリすると簡単に外れました。
このグリップも、新品に交換したばっかりなんだけどな・・・。

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前ブレーキのワイヤーも外して

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シフトワイヤーも外して

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(何気に苦労する、9mmのナット)

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後ろブレーキワイヤーも外して(写真なし・・・)
レバー類を全部外してしまいます。
すっかり身軽になったハンドル周りです。

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サムシフターから、インナーケーブルを抜き取ります。

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Ruler(ルーラー) テフロンコート インナーケーブル シフト用 ブラック LY-SSTPT20は、MTB・ロード兼用の両エンドタイプなので、片方(今回はMTB用)を切断します。

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サムシフターに通しておきます。

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外したケーブル類は、バーハンドルに戻すときに出動してもらうために、バーハンドルと共に保管しときます。

(ほぼ新品なもんで廃棄する勇気ありません。)

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ブルーホーンハンドル装着!!
レバー類を仮止めして位置決めします。

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ハンドルバーが傷だらけです。
前回の短いワイヤー類での悪戦苦闘の跡です。
この中華安物ハンドルは、塗装が酷いです。
プラモデル用のプラカラーか、エナメル系塗料かというくらい塗装が弱いです。
クリア層はありません。
まあ、安いですしテープを巻いてしまうので、気にしないこととします。

サムシフターは、左手側に設置します。
こちら側のほうが、シフトしやすいのですが、1速が指が届かないので、取付角度をあれこれと変更しながら最適ポジションを探ります。

最終的には試乗しながらでないと、ポジションが出せないので、大体の位置を決めます。

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大体の位置決めが終わったら、シフト用アウターをフレームに通します。
ワイヤーが無理に曲がらないような長さで切り、インナーケーブルを通します。

あれっ!!

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インナーケーブルの長さが足りません・・・。

アウターの先端までの長さと、ディレイラーのワイヤー取付分の長さ分を、アウターケーブルを切って対応します。
ワイヤーの曲がりが強くなりましたが、仕方ありません。

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ハンドルを左右にいっぱい切っても、ワイヤーが引っ張られることがありません。
とりあえず「OK!」としましょう。

リアブレーキワイヤーを取り付けます。
ブレーキアウターは、前後分を一本のアウターから取り出すので、アウターの長さもシビアになってきます。

リアブレーキ用アウターを長く取り過ぎると、フロントブレーキ用アウターが短くなってしまいます。
リアブレーキ用インナーケーブルが1.7mなので、アウターワイヤーを1.55mにして、

フロントブレーキ用インナーケーブルが1.1mなので、残りアウターワイヤーが0.95mで大丈夫だろうと当たりをつけて切断します。
実際は現場合わせで、リアブレーキアウターをフレームに通して、ブレーキレバーまでのアウターの曲がり具合と、残りアウターの長さを見て切断しました。

で、やっぱり・・・。

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惜しくもインナーケーブルが短い・・・。
アウターを足りない分だけ切断して、リアブレーキも完了!

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フロントブレーキは残ったアウターを使って、さくさくっと取付完了!

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残念ながら、バーテープでワイヤー類を巻き込むことはできそうにありません・・・。

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幸いにも?前カゴを取り付けるので、ワイヤーはそれなりに収まってくれそうなので、ブレーキレバーとサムシフターの位置を試乗しながら決めていきます。

同時にディレイラーとブレーキの遊びの調整も行います。

ディレイラーの調整は、ロー側とトップ側の移動幅の調整は終わっているので、アジャストボルトでの調整だけですのですぐに終わります。
ブレーキはレバーがVブレーキ用のレバーなので引きしろが大きいので、ゆるゆるのセットでも十分です。
Vブレーキ用のレバーなので、レバー側でも引きを調整できますし、ブレーキ本体側でもできるので、さくさくと調整できます。

※キャリパーブレーキにVブレーキ用レバーは使用できません。
後にブレーキレバーを交換しています。

ブレーキ強化計画始動!! (ブレーキレバーをVブレーキ用 「シマノ BL-T4000」からキャリパーブレーキ対応「シマノ BL-2400」へ交換編)
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サムシフターの向きの調整が、うまくできません。

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これくらいの角度で取り付けたいのですが、これだとブレーキレバーが邪魔して、サムシフター取り付け用ネジが回せません。
一旦ブレーキレバーがを緩めて位置をずらしてから、サムシフター取り付け用ネジを締め込みます。
しかし、このネジがクセモノです、+-共用のネジなのですが、ドライバーでどんなにきつく締めても、シフトレバーを操作すると動いてしまいます。

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シフトレバーがテコの作用で、シフター本体を回してしまう方向に力がかかってきます。
シフトレバーの取り付け部分は、ベルト部分で締め付けるのではなくて、ベルトの付け根部分が爪になっていて、その部分が引っかかって固定されるようになっているのですが、ドライバーでそんな力で締め付けると、ネジ山が潰れてしまいます。

ここは六角穴付きボルトに交換が必要です。

サムシフター(シマノ SL-TX30R6)取り付けネジ交換。
前回の「ブルホーンハンドルに交換、ちょっとやり過ぎた感がハンパない。」で、 https://oritatami.coiio.com/?p=618 サムシフター(…
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バーテープを巻いてとりあえず完成です。
バーテープは1本だけで、巻くことができました。

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適度な前傾で、窮屈だったペダリングに余裕ができました。

ただ、ステムの強度が足りないように感じます。
バーハンドルでは、ステムの中心部からの距離が短かったので問題がなかったのですが、
ブルホーンハンドルでは先端部分からステムの中心部分までの距離が長くなるため、ステムに掛かる力が大きくなっているので、前ブレーキを掛けてブルホーンハンドルの先端に力を掛けると、ステムが若干歪んでいるようです。

ステムの長さも長いので、この影響はそれなりに大きいようですね。
しばらく様子を見てみます。

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うまい感じで、前カゴがケーブルをおさえてくれてます。

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バーハンドルのほうが、きちっと収まってカッコイイ。

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完全にフロントヘビーですね、前カゴに荷物を積むと不安定さが増加すること間違いなし。

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実用自転車の香りが良いです。

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この「取ってつけた感」が、なんとも言えない危険な香りを放っています。

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至って普通なんだけど、ちょっと違う感が良いです。

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なんだか、押し出しが強すぎますね。

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長男曰く
「えぇ~、コレで通学するの。」
と少々不満気でした。

確かにスタイル的には、バーハンドルの方がスタンダードでキリッとしています。
この間延びした感はお世辞にもカッコイイとは、口が裂けても言えません。
20インチの小径タイヤですから、ブルホーンハンドルの先端とタイヤの先端がほぼ同じ位置になっており、低速域での不安定さは否めません。

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やはり「やり過ぎた感」が、そこはかとなく漂っています。
これは、改悪だったかもしれませんね。
バーハンドルに戻る日も、それほど遠くないかもしれません・・・。

今回の出費
部品
ブルホーンハンドル 410mm 25.4φ 1,056円
EMPT(イーエムピーティー) EVA ロード用 バーテープ ES-JHT020 クッション製に優れたEVA製バーテープ ロード ピスト ドロップハンドルバーテープ ※エンドキャップ、エンドテープ付属 798円
ジャグワイヤー 自転車1台分ワイヤーアウターセット ブラック 1,295円
Ruler(ルーラー) テフロンコート インナーケーブル シフト用 ブラック LY-SSTPT20 449円
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計 3,598円

工具
0円
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計 0円

今回の合計 3,598円
トータルの出費 26,219円 (部品 22,110円/工具 4,109円)