前回の記事
の続編です。
DNP 11T-28T ボスフリー 7段ギア SHIMANO(シマノ) MF-HG50-7 互換 LY-1107KFN (7速 11-28T) 3,980円
シマノ サムシフターPLUS リア7S インデックス SL-TX30-R7 ASLTX30R7AT ブラック 707円
を使って7速化へチャレンジします。
予想していた通りに、あちこちで問題発生しましたが、なんとか取り付けすることができました。
まずは、チェーンを外します。
ディレイラーの調整が必要となるので、チェーンがあるとジャマになるので、外してしまいます。
チェーンは、チェーンクリーナーで汚れを落としておきます。
このディレイラーを取り付けているボルトが、内側に飛び出ているのが気になります。
7速ギアを入れるとクリアランスが、厳しい感じですね。
ディレイラーのワイヤーも外します。
リアホイールを外します。
ボスフリースプロケットを、ボス抜き工具を使って抜きます。
結構固く締まっていたので、レンチにパイプを延長して外しました。
DNP 11T-28T ボスフリー 7段ギア(11-13-15-18-21-24-28T)と、取外したシマノ 6速 MF-TZ20 14-28T(14-16-18-21-24-28T)です。
DNP 7速の方が、ギア一枚分高さがあります。
ラチェット音は、DNPの方が少し大きいです。
ホイールに仮組みして、フレームとのクリアランスを見てみます。
やっぱりディレイラーの取り付けボルトが、干渉します。
それと、シャフトのスペーサーの長さが足りないため、フレームが直接スプロケットに当たってしまします。
これでは、ホイールは回転しません。
ホイールを外して、問題部分を潰していきます。
ディレイラー取り付けボルトは、内側に約3mm飛び出しています。
ワッシャー4枚で約3mm。
ディレイラー取り付けボルトに、ワッシャー3枚噛ませました。
これで、ディレイラー取り付けボルトの飛び出しは解決。
次は、シャフトのスペーサーの長さが足りない問題です。
「ブレーキ強化計画始動!! リアバンドブレーキをキャリパーブレーキ化してみよう。(リア、キャリパーブレーキ化編)」で、リアブレーキをキャリパーブレーキ化した時に取外した、バンドブレーキに付いていた薄いナットが使えそうです。
なんでも取っておく貧乏性が役に立ちました。
バンドブレーキに付いていた薄いナットは、厚みが3mmでした。
厚みが、あと1~2mmあれば、よかったのですが。
こんな感じで取り付けて、スペーサーの長さが足りない分を稼ぎます。
いけそうですね。
追加したナット分スプロケットから飛び出しています。
これでスプロケットとフレームの間に、3mmのクリアランスができそうです。
ホイールを取り付けると、ディレイラー取り付けボルトに追加したワッシャーが干渉しましたが
ワッシャー分シャフトをずらして、ホイールを取り付けました。
これで、なんとかホイールがハマりました!
7速になるので、ディレイラーの調整をしていきます。
ディレイラーのストローク(可動範囲)を調整します。
ディレイラーの調整方法は「SHIMANO ディーラーマニュアル 基本作業書」を参考にしてください。
チェーンとワイヤーを外して、フリーになったディレイラーのプーリーと、7速(トップ側)ギアの位置が一致するようにします。(多分「H」のアジャストボルトだったような。)
ディレイラーをロー側に目一杯押します。
この時ディレイラーのプーリーと、1速(ロー側)ギアの位置が、一致するようにします。
ディレイラーのアジャストボルトで調整します。(多分「L」のアジャストボルトだったような。)
ディレイラーのストローク調整はこれで完了。
6速用のディレイラーですが、7速ギアの幅分ストロークできたので、7速ギアでも対応できました。
後日、ディレイラーをALTUS(RD-M310)に交換しました。
変速のスムーズさはRD-TZ50とは雲泥の差でした。
シフターを7速用に交換します。
6速のシフターを外します。
インナーワイヤーも抜きます。
6速のシフターが外れました。
シフターにはインナーワイヤーがセットされているので、そのままインナーワイヤーを通していきます。
グイグイ入れていきます。
インナーワイヤーが出てきました。
ディレイラー側のアウターケーブルに通します。
ディレイラーのところまで、インナーワイヤーが通りました。
シフターの取り付けネジは、ステンレスキャップボルトに交換しています。
詳しくは「サムシフター(シマノ SL-TX30R6)取り付けネジ交換。」を参照してください。
ブレーキレバーと同じレンチで、調整できるので結構便利です。
ディレイラーにインナーワイヤーを取り付けます。
この時に、インナーワイヤーに緩みがないように、できるだけインナーワイヤーを引っ張り、ワイヤーアジャスターを締め込んでから、ディレイラーにインナーワイヤーを取り付けます。
シフターはトップ「7」の位置に合わせておきます。
チェーンを取り付けます。
チェーンは、トップギア(7速)に掛けます。
フレームとはギリギリ干渉していません。
11Tのトップギヤは小さすぎて、チェーンを掛けてもフレームに隠れてしまいます。
チェーンラインもフレームに干渉していません。
チェーンも、ギリギリフレームに干渉していませんが、クリアランスは殆どありません。
ディレイラーの調整には、自転車用ワークスタンドを使います。
AZ(エーゼット) 自転車用ワークスタンド 折りたたみ式Ⅱ [ディスプレイスタンド・ワークスタンド・作業スタンド・自転車スタンド] 852円
これ、6速に入っている状態です。
7速ギアは完全に隠れています。
変速も問題なくできました。
変速しながら、ワイヤーアジャスターで調整します。
自己流のディレイラー調整方法です。
シフトダウン(7速から1速)が、スムーズにできるまで、ワイヤーアジャスターを1/2回転ずつ反時計回りに回します(ワイヤーを張る)。
シフトダウンがスムーズにできるようになれば、シフトアップ(1速から7速)が、スムーズにできるまで、ワイヤーアジャスターを1/4回転ずつ時計回りに回します(ワイヤーを緩める)。
シフトダウンがスムーズにできるようになれば、再度シフトアップがスムーズにできるようになるまで1/4回転ずつ調整します。
これを繰り返して、微調整します。
シフトダウンがスムーズにできるないときは、ワイヤーを張る。
シフトアップがスムーズにできるないときは、ワイヤーを緩める。
だいたいこんな感じで調整すれば、うまくできると思います。
新品のインナーワイヤーは伸びるので、再調整が必要となります。
いい感じにできあがりました!!
11Tのトップの効果は絶大です。
平地で踏み切ることは、なくなりました。
ホイール側が、ギア1枚分幅が広がるので、エンド幅にその分余裕が無いと、7速化するのは難しいですね。
リアブレーキをバンドブレーキからキャリパーブレーキ化した時に、バンドブレーキ分エンド幅に余裕ができていたので、7速化することができました。
あれこれ工夫は必要ですが、7速化はできました。
但し、どの6速自転車でもできるかといえば、疑問ですね。
無責任極まりないですが、やってみなければわからないです。
11Tのトップの走りは、今までの14Tトップとは、異次元の走りになります。
これはかなりお薦めですよ。
しかし、カセット式11速の時代に、ボスフリー6速を7速にしたぐらいで喜べるなんて、安売り折りたたみ自転車ならではですね。
今回、ボスフリーを取外したので、前回いい加減にグリスアップしていたハブも、ついでにグリスアップし直しました。
グリスアップに使ったグリスは
AZ(エーゼット) 袋入り ウレア グリース 80g」269円
ちょう度2号なので、柔らかくてハブ等の高回転部分にも適しています。
詳しくは、前輪ハブのメンテナンスの際にでも記事にします。