今回は小ネタです。(って毎回そうじゃね?)
通常ワイヤーの先端処理は、アルミのインナーエンドキャップを被せて、ペンチなどでカシメて終わりにするのですが。
このエンドキャップを外す時に、ペンチでグリグリしていると、インナーワイヤーの先端がビローンとほつれてきます。
一度ほつれると、アウターケーブルからインナーワイヤーを抜くと、次に利用しようとしてもアウターケーブルに通すのが不可能になってきます。
まあ、普通に使っていれば、インナーワイヤーを抜く機会って切れた時など交換が必要な時ぐらいですので、そんなに気にすることはないのですが、ほつれたインナーワイヤーは見た目も悪いのでハンダ付けでの末端処理に挑戦してみます。
今回用意したのは。
ステンレス用のフラックス・ハンダセットです。
goot ステンレス用フラックスセット BS-4A 609円
インナーワイヤーの末端処理するだけだと使い切れない量ですが、これがあれば簡単な板金もできてしまうので、これから出番が出てくるかもしれません。
そしてハンダゴテ(100W)も新調してしまいました。
goot 家庭用はんだこて BN-100 1,138円
何も考えずに、安いのでいいやってことで購入しましたが、少々高いですが温度調整付きの、
goot 温調はんだこて PX-201 3,599円
の方が断然使いやすかったかもと反省しています。
まぁ、後で出てきますがワイヤーの先端処理ぐらいなら、既に持っている30Wのハンダゴテでも充分使えたので、必要ありませんでした。
いきなり、やっちまうのもなんなので、余っているインナーワイヤーで練習してみます。
ステンレス用フラックスは強酸性の薬品なので、取扱には注意が必要です。
マスクとゴーグルを着用しての作業をお薦めします。
インナーワイヤーにフラックスを塗ります。
ほんの少量でかまいません、大量に塗りつけて液垂れすると大変なことになります。
一二滴で十分です。
フラックスをワイヤーに付けると、ワイヤーから泡が出てきます。
はんだ付けしてみます。
う~ん・・・。
ハンダゴテの温度が高すぎて、うまくハンダが流れません。
もう一回やってみます。
今度はテンプラ状態になり、ハンダゴテにハンダがついてワイヤーにハンダが流れません、やはりハンダゴテの温度が高すぎます。
そこで、道具箱の底から取り出した、以前から使っているハンダゴテ(30W)でやってみます。
ちょっと温度が低かったかな?
でも、コッチのハンダゴテのほうが断然使いやすいですね。
本番は、30Wのハンダゴテでやっつけてみました。
結構きれいに、ハンダが流れてくれました。
ハンダ後は、パーツクリーナーでインナーワイヤーを洗浄します。
フラックスを洗い流しておかないと、ワイヤーの侵食が進んでサビが発生します。
十分洗い流したら、錆止めにオイルを添加しておきます。
今回使っているのは、
AZ(エーゼット) CKM-002 超極圧・極潤滑 オイル (110ml)540円
CRC等より粘度が高くて、非常に使いやすいオイルです。
最後に、エンドキャップを取り付けます。
エンドキャップを取り付けなくても良さそうなのですが、やっぱり先端が引っ掛かったり、刺さったりすると嫌なので、エンドキャップを取り付けました。