全く前に進まないことに苛々させられる折りたたみ自転車。
まるでカゴの中のハムスターのごとくペダリングしても、子供のナンチャッテATBに置いていかれてしまうのである。
この自転車を普通の自転車並みに走らせるため、長く遠い改良へのイバラの道程が始まったのです。
前回チェーンホイールを36Tから52Tへ交換したことにより、劇的な走行性能の変化を見せた折りたたみ自転車だったのだが、走行性能にブレーキが全くついてきていない事が判明!!
新たな対応を迫られるのであった。
もう外しちゃったので、元々付いていたブレーキ本体です。
今時珍しいサイドプルのシングルピボット キャリパーブレーキです。
YSBのロゴが見えますので、安い自転車の定番ブレーキ「吉川製作所」のブレーキですね。
最近良く流れている塾のCMでは、YDKは「やればできる子」ですが、このYSBは「やっぱりストップしないブレーキ」でしょうか。
(我が家ではYDKは「やっぱりできない子」と理解されています)
本体に厚みが全く無いので剛性が足りていません、まるで幼児・児童用自転車のブレーキです。
ブレーキを握って前に押すと本体が僅かにたわんでしまいます。
裏から見ると、薄い上に肉抜きまでされています。
YSBのこのタイプのブレーキが付けられている自転車は、大体が安全性に疑問符がつくものが多いです。
最も安全性に直結するブレーキをコストダウンしているのですから、他の部分はどうなっているかわかりません。
児童用のスピードの出ない自転車ならいざしれず、体重が重く脚力のある大人が乗る自転車に、こんなブレーキを搭載することが理解できません。
どんなにおしゃれな自転車でも、このブレーキが使われている自転車はお薦めしません。
「吉川製作所」はその昔「吉川ブレーキ」としてDIA・COMPE「吉貝機械金属」(現 株式会社ヨシガイ)や荒井ブレーキ(荒井製作所)等と比較されるメーカーだったのですが、今だにその当時(70年代初頭)の金型を使っているのかもしれませんね。(悲)
ねじったようなブレーキシューの取り付け部分、当時のサイクリング車で見た覚えがあるのでなんとも懐かしいです。
在庫の問題で大量に安売り自転車に装着されているのでしょうか?
確か吉川製作所からはBAA対応のダブルピボットブレーキが、販売されていたと思うのですがそちらはあまり見かけないですね。
リムブレーキは小径タイヤの方が大きな力が掛かるので、より剛性の高いブレーキが必要となります。
今回選んだアイテムは、TEKTRO(テクトロ) 900A FRONT SILVER BR-TK-161 1,473円です。
TEKTRO(テクトロ) 900A FRONT SILVER BR-TK-161
もう付いちゃっていますが、ダブルピボットブレーキです。
品番が800と900がありますから注意してください。
900のほうが取り付けネジからブレーキシューまでが長いです。
小径タイヤなどの太めのタイヤは品番900を選びます。
YSBのブレーキとの比較です。
左:YSB「吉川製作所」(日本メーカー/日本製?) 右:TEKTRO(台湾製)
日本メーカー製でもダメなものはダメです。
換装完了!!
いざ試乗へ。
「うぅ~ん、前よりは効くようになったけど、微妙なかんじ。」
剛性感は良くなってブレーキは仕事をしているようなんですけど・・・。
これまた、樹脂製のYSBブレーキレバーが剛性が足りずに、握ってもブレーキレバーがよじれているようです・・・。
ブレーキを掛けてハンドルを押してみるとカクカクとするので、ヘッド周りにガタがあるようです。
剛性の弱い前のブレーキではわからなかったが、ヘッド周りもオーバーホールが必要みたいです・・・。
今回の出費
部品
TEKTRO(テクトロ) 900A FRONT SILVER BR-TK-161 1,473円
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計 1,473円
今回の合計 1,473円
トータルの出費 10,718円 (部品 7,635円/工具 3,083円)
とうとう、大台を超えてしまった・・・。